SKILL・LOGICALLY

技術・論理的思考を鍛える場

論理的な考え方がなぜ重要か

診察は問題解決力です。

知識は氾濫しているところ
どんなところでも画像
技術はみたり聞いたりしたところではない。

診断力は技術ではない。

問題解決力があるかないか。
それは技術である。
その基礎を5年で得られれば、

SOAPでフレームワークでやることと、それを使いこなすことは違う。

  • やり方で学ぶ

    ケーススタディー
    テクニック本

    メリット
    すぐに実践できる
    限られた状況にのみ効果がある
    デメリット
    応用がきあず、症例の違いや時代の変化に対応できない。
    部分最適になりがち
  • 誰かの知識を学ぶ

    教科書や専門医の知識を聞く
    偉い先生の話を聞く

    メリット
    自分が知っていることを補強できる
    真似しただけで何となく偉そうに見える
    デメリット
    実践とのギャップが大きく活かしきれない
    知ったかぶりをするようになる
  • 考え方を学ぶ

    重要な考え方を学んでもらい
    それを実際に使ってもらう

    メリット
    どんな症例でも応用ができ、診断に繋がる(一生使える)
    考え方が明確で他の人も理解しやすい
    デメリット
    考え方を十分に理解し、何度も使わないと自分のものとして習得でいない
    忍耐がいる

右に行くほど上級者

SOAPを学ぶという事は、色あせない、一生ものの考え方を学びます。幹の太い大樹になるために皆さんを訓練していきます。上の表でいうと一番右になります。知ったかぶって、できもしないのに頭でっかちにならない様に真ん中や左の部類の獣医師にならない様に訓練しましょう。

SOAPとは

当グループ院では、SOAPを活用した診断を行っております。
SOAPは、問題指向型の医療システムの考え方で、診察、検査を経て診断、治療に至る有益な方法です。この方法ではまず問題点を列挙し、それぞれの問題について記録内容を以下の4項目に分類します。

  • S (Subject):主観的データ。飼い主さんの訴え、病歴、患畜の様子など。
  • O (Object):客観的データ。診察所見、検査所見など。
  • A (Assessment):上2つの情報の評価。
  • P (Plan):上3つをもとにした診断プランや治療方針。

S、Oで見つけた問題を列挙した一覧をProblem Listと言いそれを元にAで考えられる類症鑑別(Differential Diagnosis)を挙げていきます。それら類症鑑別(※)で挙がった病気を区別していくための方法をPで挙げていきます。このPには、診断に必要な検査、さらなる治療も含まれます。この周期を回す事により正確な診断ができます。